今回ご紹介の『レイヤードステッチ』は、人気ビーズ作家の静哉さんが考案された、1層めのビーズと2層めのビーズが同時に編める新しい技法で、デリカビーズが2層に重なり立体的な表現が可能となったビーズステッチです。
初めてさんでも作りやすい小さなモチーフのレシピをご紹介していますので、新しいビーズステッチをお楽しみください。
『レイヤードステッチ』は、1層めと2層めを別々に作るのではなく同時に編み進める事ができるビーズステッチで、ビーズを2層重ねることで作品に立体感を出せることが特徴です。
また、ビーズとビーズの間を渡る糸が少ないのでビーズを複数回拾いやすく、針で糸を割りにくいのでからまりにくく、そのためやり直しもしやすいです。
きれいに仕上がり完成度がアップするポイントは、2層めのビーズ同士をつなぎ合わせて編むことです。
見た目は、糸を拾いながら編む『ブリックステッチ/シェイプドステッチ』に似ていますが、1段めから糸の通し方が異なります。
1段めのビーズを通します(ビーズの穴はヨコ向きです)。
続けて、すでに通したビーズに再度糸を通しながら最初のビーズに戻ります。ビーズの穴がタテ方向になるように指で整えたり、糸を引きしめたりします(ビーズがガタガタになりやすいので、ゆっくり丁寧に進めてください)。
1段前に編んでいるビーズに糸を通しながら、新たなビーズを通して編んでいきます。
新たなビーズを通した後、隣のビーズとつないでから1段前のビーズに糸を通して編みます。
新たなビーズを2コ通してから、すでに編んでいるビーズに糸を通して編んでいきます。
端のビーズが斜めになりやすいので、指や針で真っ直ぐになるように整えてから編み進めてください。
2層めのビーズを1層めのビーズ2コの間に乗せるように編みます。
イラストの黒線は表から編み、赤線は裏返してから編みます。
※グレーのビーズは1層め、水色のビーズは2層めです。
2層めの他の編み方は、レイヤードステッチの基本ページをご覧ください。
レイヤードステッチの基本を見やすいようにA4用紙一枚にまとめました。
JPEGとPDFがありますので、使い勝手が良い方をプリントアウトしてご利用ください。
レイヤードステッチは、2層を同時に編んでいくため、編む順番の図と2層めの編み方(L-1など)の図の2つの図を見ながら作ります。
レイヤードステッチでデリカビーズを編む時は、モノコードやビーズステッチ糸よりも細いデュララインを使用し、針も細いビーズ針を使用します。
デュララインは、切れにくく丈夫な糸のためよく切れるハサミまたはニッパーをご使用ください。
クラフト細工用ハサミ(R60030)は大変良く切れるのでオススメです。
デリカビーズが2層に重なる立体感のあるレイヤードステッチで作るピアスです。ステッチ部分が小さめ(約2cm×約1.5cm)なので、レイヤードステッチが初めての方でも挑戦しやすいモチーフです。
1層めに2色のデリカビーズを使い、その上に2層めのビーズが乗るため、更に奥行きを感じる事が出来ます。
レシピ作品のピアスは、タテ約4.5cm×ヨコ約1.5cmです。イヤリングは、タテ約4cm×ヨコ約1.5cmです。
ネックレスのポイントになるトップ部分をビーズが2層に重なる立体感のあるレイヤードステッチで作っています。
コットンパールと組み合わせて、高級感のある短めのネックレスになっています。
平面的ではなく立体感のあるネックレストップができあがります。首周り部分は、約42.5cm~約47cm(金具含む)で、ネックレストップ部分は、タテ約3cm×ヨコ約1.5cmです。
ピアスのモチーフもネックレストップのモチーフも同じくらいの大きさなので、お好みで付け替えてもお楽しみいただけます。また、お手持ちのデリカビーズでも作れそうな小さなモチーフなので、ぜひ挑戦してみてください。
レイヤードステッチで使用するデュラライン(糸)は丈夫で切れにくいため、鋭利なカット面が特徴の竹ビーズなどを使った作品作りにも最適です。そんなデュララインを使用した特集を集めてみました。
※ 掲載内容は公開時のものです。価格やパッケージは変更する場合があります。